こんにちは。
昨日のブログで、「夏こそ体を温めよう」、
「低体温の中では免疫が働きづらくなり、がん細胞すら育ててしまう」
というお話をしました。でも、
夏で気温が高いのに、体を温める?
温めたら熱中症みたいになってしまうのでは?
などというふうに思った方もいらっしゃったかも知れません。
それはそれで、間違いではありません。
暑さを感じているときに体をより温めましょうというのではないのです。
暑い季節はこまめに水分補給をし、
エアコンや扇風機を上手に使うといった前提で、
夏の暑い環境下特有の「冷え」に気をつけましょう、
ということなのです。
ではなぜ、夏の暑い環境下なのに、体は冷えるのでしょうか。そして夏の冷えは体にどんなデメリットをもたらすのでしょうか。気温の高い屋外や蒸し暑い室内だけでなく、風通しのよくない場所や、日差しの影響の強い場所、そういうところにいるときは、体は、上手に汗をかいて、体から熱を逃がして体温を調節しようとします。
だけどそれがうまくできなくて、熱がこもったり、顔がほてったり、息苦しくなってしまう。実はこれ、「体の冷え」に大きな原因があるんだそうです。
体の冷えが、熱中症体質を引き起こすなんて、矛盾している気がしますよね。
冷え性だと自覚している日本人女性は7割以上。温活サポート素材などは夏でも売れる一大市場だといいます。体の冷えにはいくつか種類があって、例えば手足の先が冷えるような末端の冷え、加齢や運動不足などで筋肉量が減っておこる冷え、冷たいものばかり摂ることによっておこる内臓の冷え、薄着などの服装の習慣による冷え、最近では、下を向いてスマホを見続けることで起こる首肩の筋肉のこわばりによる冷えなどもあります。
どれも不調を引き起こすのは冷え=血行不良。
体じゅうに張り巡らされている血管のすみずみまで、ほどよくあたたかい血が流れていっていない。外部環境に応じて血管の拡張と収縮を行い、体温調節を行うはずの血流がうまくいっていないから、体にこもった熱を外に逃がすことができずに、熱中症の症状を引き起こしやすい体になってしまう。
冷え性=熱中症体質、というのはそういうことなんです。
それだけでなく、冷えは老化のシグナルともいわれ、基礎代謝や免疫力の低下に直結することはもはや常識。だからといって、ドッと汗をかくような激しい運動をして、そのあと冷たい飲み物を体に一気に流し込む! みたいなことはあまりおススメできません。
遠回りのような気がするかもしれませんが、熱中症になりがちな冷え体質、血流の滞(とどこお)り体質を少しでも改善するなら、
質のいい少量の油と、良質のタンパク質、そして野菜中心の腹八分目の食事、
太い血管の通る足をほどよく動かす散歩、
交感神経を活発にしないぬるめのお風呂につかる。
そんな生活習慣の改善が、実はいちばんの近道なのです。
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……とここまで書いて思った話をひとつ。
私が胃がんの宣告を受けた13年前、一念発起して
生活習慣を変えました。
(その経験談はZoomの無料セミナーでも何度かお話ししています)
それまでの食習慣、仕事習慣、睡眠習慣や運動習慣が
がんを体内につくってしまった大きな要因だとすれば、
その悪習慣をすべて変えれば、自分の病気は治る!
と考えたのです。実際にやったことは、
太陽が昇ると同時の早朝の散歩、食事の内容をガラッと変えたこと、
夜は10時ころには寝るようにしたこと、
当時は(家庭用を開発するなんて思いつく前なので)
陶板浴施設に通いつめたこと……といったことでしたが、
それは、今思えば、がん患者でなくとも、
体にも心にもごくふつうによいことだったのだなあと、
なんだか当たり前のことなのかもしれないのですが、
そんなふうに思うのです。
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