日々、新陳代謝を繰り返しています。
あらためて「新陳代謝」について。
「新」が新しいこと、
「陳」が古くなることを差します。
その二つが代謝する=交代する・入れ替わる、ということで、古いものが新しいものと次々と入れ替わることを言い、たとえば「長年同じ顔ぶれのこの会も、そろそろ新陳代謝が必要だ」など、一般的にも使われる言葉です。
細胞の新陳代謝、という意味では、新しい細胞が、古い細胞にとって代わってくれることが、「新陳代謝」。
今回は、細胞の新陳代謝について一緒に見ていこうと思います。
体の細胞の「新陳代謝」。聞いたこともあるし言葉として使ったこともあります。「体の細胞が生まれ変わること」というイメージですが、逆に言えば、みずみずしい新しい細胞が生まれるのが遅くなり古い細胞が淘汰されづらくなるのが「老化」です。
がんはといえば、何らかの原因でできた異常な細胞が、体の中にその塊をつくること。
通常の細胞は、体の状態に応じて、増えたり、増えることをやめたりします。
ケガをしたときは増えて傷口をふさいだり、ケガが治れば増殖を停止するなどしてくれるのです。がん細胞の場合、体からの指令を無視して勝手に増え続けようとします。
がんはさまざまな臓器に発生しますが、その発生した部位における病気に限るものではなく、全身の新陳代謝の乱れによって突然変異した細胞がそのきっかけをつくるとも説明されています。
一方、「老化」はというと、食べる量はむしろ減っているのに太りやすくなったとか、
肌や髪のハリ、コシがなくなったとか肌のシワが徐々に深くなってきたとか、手足が冷えるようになったとか、そんなふうに自覚し始めることがあると思いますが、それらは「代謝量が落ちている」ことに起因します。
代謝量が落ちると体は老化する、老化すると代謝はさらに落ちる。
人間の体を説明するとき、この回転ドアのような、〇〇すれば××になる、××になれば○○になる…という論理がよくありますが、体のしくみってほんとうにつながっているんですね。同じ年齢でも、若くイキイキと見える人と、そうでない人に分かれるのは、新しい細胞がうまく古い細胞にとって代わってくれている、新陳代謝がうまくいっているかどうかの差だということができます。じゃあ新陳代謝をよくするためにはどうすればいい?
という話ですが、
生活習慣をいまよりよいものに変えましょうということになります。生活習慣をどう変えるのか、ここで回転ドア的な言い方になりますが、「生活習慣を、新陳代謝がよりよくできるような習慣に変える」が正解なんです。
若々しい人は、新陳代謝がよくできている。そして新陳代謝がよくできている人は、若々しい。以前、かぼちゃと小豆のいとこ煮をごちそうしてくれた神奈川県のKさんの話をしたかと思いますが、彼女は10年前にステージ4の乳がんを宣告され、しかしお会いしたとき顔の色つやもよく、とても若々しく、つまりは新陳代謝がうまくいっている。
自分の生活習慣を、ウィズがんの生活にともない、考えて、整えて、体によいものをほどよく食べ、早朝に散歩をし、寝る前は空腹で寝て、夜10時〜夜中の2時のゴールデンタイムにはしっかり睡眠をとっているとおっしゃっていました。
一日の終わりの睡眠のゴールデンタイム、それはほかでもない、新陳代謝をうながすゴールデンタイムなんですね。
明日は「基礎代謝」「活動代謝」。新陳代謝をもう少し掘り下げます。
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