今日のテーマは、「発酵していない発酵食品⁉」。
価格が安いか高いか、おいしいかおいしくないか、体にいいか悪いか、手間がかかるか、便利か。ものにはいろいろな基準がありますよね。
発酵食品は、体にいい。味噌も納豆もキムチもチーズもヨーグルトも発酵食品、なるべく取り入れて食べましょう、という、基本的にはおススメの部類にはいる食品ですが、気をつけたいことがあります。
発酵食品のはずが発酵していないものもある、というのです。
例えば、キムチ。
みなさんは、パック詰めされ市販されているキムチ、買うときに手に取って、どこを見て判断して買っていますか?
まず、価格やグラム数、パッケージを見てからいのかそうでもないのか、産地・加工地はどこなのか、メーカーの名前は、そして、白菜などの野菜、ほかに何が入っているのかという疑問も浮かびます。
裏を返してみて、なるべく添加物の少なそうなものを選んだりしますよね。
しかし、先日料理好きな方に伺ったところによると、そもそも「発酵していないキムチ」も多く市販されているのだそうです。
発酵していないキムチ⁉ キムチは発酵食品じゃないの??
と思った方もいらっしゃるかと思います。
手軽に買えるキムチの多くが「発酵していない」といえるかもしれないんだそうです。
そんなことあるのでしょうか。
キムチといえば本来は、発酵食品の代表格のはず。
しかもキムチは、味噌やチーズなどが1~2種類の食品なのに対し、キムチは白菜などの野菜、とうがらし、ゴマなどの植物性油、さらにはイカやタコなどの海産物など多くの食品が発酵してできた、とても豊かな発酵食品のはず。
発酵して、体によい乳酸菌がたくさん含まれているはずのものです。
キムチは本来、無限の組み合わせの広がりをもつ、ヤンニョム、という合わせ調味料で野菜などを漬ける食品です。
白菜、にんじん、ニラ、玉ねぎ、りんご、ニンニク、ショウガ、アミエビ、ゴマ、魚醤などなどに、ヤンニョムをまぶして、発酵させる。栄養価も非常に高い、すばらしい発酵食品です。
しかし、発酵していないキムチに何が入っているのかというと、アミノ酸、酵母エキス(←うまみを出すため)、糖類、果糖ぶどう糖液糖(←これが1つの単語だということがいまだによくわかりません。これらは甘みをだすため)、パプリカ色素、カロチノイド色素(色をつけるため。唐辛子だけの色では赤くならないんですね)、
キサンタンガム(ねばりを出すため)、酢酸ナトリウム(すっぱさを出すため)などなどによって、出来上がっています。
「そうは言っても安い市販品でも多少は発酵しているんじゃないかな」、となんとなく思っていましたがそうではなかった。
1億を超える乳酸菌が働いているはずの本当のキムチとはほどとおい、「キムチ味の混ぜ野菜」だったんです。
おいしいと人が思うから、便利だと人が思うから、そして安くキムチ味を楽しめるから、需要があって、莫大に流通している。
発酵していないキムチは、できれば名前は「無発酵キムチ」とか「キムチ味まぜ野菜」という商品名にしてほしい。
デパ地下や専門店のキムチが、おいしいだけでなく、値段のちょっと高い理由が腑に落ちました。
キムチは発酵食品だから体にいい。
だけど発酵していないものもとても多い……。 それじゃあ発酵していない発酵食品というのはほかにもあるんでしょうか。
いろいろ調べてみようと思います。
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